昔の木工は釘で留めることが多かったですが、最近のDIYではほとんどビス留めで作品を作ってしまいます。
インパクトドライバーの低コスト化とビスの施工性の良さが原因なのでしょうが、DIYにとってビスは間違いなく必需品となりました!
今回はDIYで使うなら、どんなビスが良いかを解説していきます!
目次
ビスは釘の何倍も強い!
一般的に釘で留めるよりビスで留めたほうが何倍も強度が増します。
その証拠として材料を留めるために必要な長さが釘とビスでは違います。
釘の場合、留めたい材料の厚みの2.5倍以上の長さが必要です。
しかしビスの場合は、留めたい材料の厚みの1.5倍以上の長さがあれば大丈夫です。
例えば、厚さが2cmの材料を留めたいとします。
・釘の場合 長さ5cm以上
・ビスの場合 長さ3cm以上
このようにビスの方が短い製品で留めても大丈夫と言うことになります。
ビスの種類
正直言ってビスの種類は数えきれないほどの数があります。
が、DIYでよく使ういわゆる一般的なビスの代表として、
・コーススレッド
・スマートビス(スリムビス)
が挙げられます。俗にいう組み立てに使うためのビスですね!
この2種類はどこのホームセンターでも販売している為、DIY実践者にとって必需品となっています。
この2つの違って何?
どちらもビスなので組み立て時に使えば支障はありませんが、それぞれの特徴がありますのでご紹介します。
コーススレッド
コーススレッドはビスの代名詞的な存在です。一般的にビスと言えばコーススレッドの事を指していると言っても過言ではないでしょう。
最大の特徴は頭の皿部分が広く作られている為に引き抜きの力が非常に強いという事です。商品によって強度は変わってきますが全体的にねじれや引っ張りに強い商品です。
また、キロ単位での箱売りをしている為に単価がとても安く、コスパの良い商品となります。
一般的にシルバー色の商品が多いため、下地の作成などに向いています。
商品のラインナップの優れており、細かな長さで対応が可能です!
25mm 28mm
32mm 38mm
41mm 45mm
51mm 57mm
65mm 75mm
90mm 100mm
120mm
スマートビス(スリムビス)
スマートビスの最大の特徴は頭の細さです。
頭の皿部分が細い分、引き抜きの力がコーススレッドに比べて劣りますが、その分ビスを留めた時に頭の皿部分が目立たないという利点があります!
コーススレッドに比べて単価が少し高い傾向にある事と、サイズの種類が比較的少ないという特徴もあります。
30mm 40mm
50mm 65mm
75mm
2種類のビスを比較検証
細かい違は色々とあるのですが、この2つの大きな違いはやはり、頭の皿部分の大きさです。
ビスの径もスマートビスの方が若干細いですが、正直言ってこちらは微妙で気にしなくてよいレベルです
(左:コーススレッド 右:スマートビス)
頭の皿部分の大きさは一目瞭然です!
(左:コーススレッド 右:スマートビス)
DIYで使いべきビスは?
頭の皿部分の大きさはビスの引き抜き力に直結します。
住宅を建てる時の壁や床、天井の下地にはほとんどコーススレッドが使われていますが、正直言ってDIYの様な作品ではそれほど引っ張り力が必要とされる場面はありません。
むしろ、ビスの頭が見えるような状況が多々あります。
したがって、私はDIYで使うべきビスはスマートビスだと断言します!
下記の写真は2つのビスを留めた時の頭の見え方の違いです。
特に斜めにビス止めをするような場面では顕著に違いが出てしまいます!
(上:コーススレッド 下:スマートビス)
頭が見える作品が多いDIYではスマートビスを使ったほうが綺麗に仕上がります。
スマートビスの色について
スマートビスは2種類の色があります。
下記のようにシルバーとゴールド色の2種類です!
DIYでは材料を先に塗装してから組み立てる場合が多いです。したがってビスの色は結構重要です。
下記の写真は実際にビスを留めた状況です。
微妙ですがゴールドの方が見えずらくなっていると思います。あえてシルバーで見せるのもアリですが、私個人的にはゴールドが好きです!
ホームセンターでの購入検証
ゴールドのスマートビスが好きな私なんですが、ホームセンターで販売している箱売りのお得なタイプはシルバーの場合が多いんですよね。
プロ専用の金物屋さんにはゴールド色のスマートビスが箱売りしていたのですが、ホームセンターではシルバー色のスマートビスが主流の様です。残念です。
カインズホームさんにはゴールドのスマートビスが多め箱で販売していましたね!
左がカインズホームさんで325本入れで198円
右がコメリさんで110本入れで288円
勿論、ビスの強度などの違いもあるでしょうが、スマートビスはカインズホームさんで購入したほうがお得かなって思いました。
今回は少し地味なお話しでしたが(笑)DIYを毎日やっているとビスの消費量はバカになりません。
私のモットーは安くて楽しむDIYです!!
このような工夫をしながらDIYをやって行くのも楽しみの1つなんですよね。