DIYを楽しむにあたって工具は必須のアイテムです。
しかし種類が豊富ですので最初は何から揃えれば良いか分からないと思います。
そこで元大工の親方だった私のおすすめの工具を詳しくご紹介します!
DIYの工具には少しずつ買っていく楽しみもありますのでいきなり全ての工具を買う必要はありません。
しかし、プロの大工さんでも正直言って工具が無いと綺麗に仕上がらない物がほとんどです。それだけ工具はDIYの仕上りに重要です!
今回は初級者から上級者までに押す末の工具を解説しますので是非ご覧ください!
目次
DIYのおすすめ工具セット
今回ご紹介するおすすめ工具セットは、初級者→中級者→上級者→プロ用と順番に解説してきます。
自分に合ったレベルの工具でまだ持っていない工具がありましたらホームセンターで実際に見てみるのもアリです!
それでは1つずつ解説していきますね。
初心者が揃えるべきおすすめ工具セットとは?
まずは100円均一で買ってビスで組み立てる程度のDIYができる工具をご紹介します。
基本的に材料のカットもしないでビスで組み立てるだけなので、本当に最低限の工具セットです。
スケール(メジャー)

スケールとは材料や設置個所の寸法を測る工具です。DIYの最もメインの工具となりますので始めに準備しましょう。
布などを測るビニール製のものではなく、金属製の物を選びましょう。長さについては始めは3mもあれば十分ですが、将来の事を考えて5m程度の物を選んでおきましょう。
メートルと尺が選べますがあなたが見やすい方を選んでください。私的には尺表記のものをおすすめします。メートル表記ですと細かすぎて見難いという難点があります。尺表記に比べてメートル表記は約3倍も細かいので、尺の方が使いやすいです。
ただ尺表記に慣れるまで時間がかかるかもしれません。
プラスドライバー

プラスドライバーはビスを締める工具です。本格的に始めるにはインパクトドライバーが必須ですが、まずは手動のドライバーで十分です。電動工具を使うようになってからでも、使用するので安心して準備しておきましょう。
あまり小さなドライバーを選ぶと締める時に力が必要になるので全長が20cm程度の物をおすすめします。
小さなドライバーやマイナスドライバーは特殊なビスを締める時に必要になりますが、まだ始めは1本あれば十分です。
さしがね

さしがねというのは直角を出すための工具です。材料を自分でカットするためには必需品になります。
メートル表記と尺表記がありますがどちらでも好きな方を選んでください。私のおすすめはやはり尺表記です。スケールの表記と合わせた方が使いやすいです。
大きさは小さい物を選ぶと使える場面が限られますので標準のサイズの物を選んでください。(メートル:50cmまで表記がある物、尺:15まで表記のある物)
のこぎり

のこぎりのおすすめは断然「ゼットソー」です!替え刃式ののこぎりで一度購入すればあとは替えの刃だけ付け替えれば済みます。
刃の種類が沢山ありますが「265」と表記のあるものだけ購入すれば十分です。
プロも使っているのこぎりなので切れ味は最高です。ただ一度でも釘などを引いてしまうと、途端に切れ味が落ちるので注意してください。
かなづち

かなづちは釘を打つための工具です。DIYではほとんどビス留めなので必要ないかもしれませんが、1本持っておくと何かと重宝します。
大きさというより重さで表記されることが多いですが、一般的なサイズは300g(80匁)と表記してあるものです。
女性の方で重いと感じたら、自分が使いやすい重さを選んでください。ただし軽くなればなるほど釘を打ち込むことが大変になることを覚えていてください。
バール(くぎ抜き)

バールとは釘を抜いたりする工具です。こちらもビスで留める場合はほとんど必要ありませんが、釘を打ち付ける際に曲がってしまうと、バールがないと抜けません。
最初の1本は30cm程度の物を選ぶと良いでしょう。
紙やすり

紙やすりは自分で材料をカットし始めると必ず必要になってきます。
出来上がった作品を仕上げるために使用します。写真のようにハンドサンダーを購入しなくても、木材の破片に紙やすりをあてて使う事も出来ます。

中級者者が揃えるべきおすすめ工具セットとは?
中級用になるとどうしても、ある程度の出費は覚悟しないといけません。
その分、一気に本格的な事ができるようになるのでDIYの楽しさを知った方は少しずつでも良いので買い揃えていきましょう!
インパクトドライバー

DIYをある程度、本格的に始めるために必須のアイテムが「インパクトドライバー」です。正直これを持っていないと始まりません。
先端に専用のビット(ドライバーの先のようなもの)があり、種類も沢山あるのであらゆる場面で活躍してくれます。
ただ金額が2~3万円するものがメインなので有名なメーカーではない商品で安く購入することも選択肢の1つです。
基本的に充電パックは消耗品で買い替えないといけません。実は充電パックって凄く高いので(商品価格のほとんどが充電の値段かってくらい)大事に使いましょう。
大工の頃は1年くらいでダメになっていました。なるべく電池を使い切ってから充電した方が長持ちします。大事に使えば数年は持つでしょう。
インパクトドライバーの中には小型の物もありますが、なるべくスタンダードのものを購入したほうが、使い勝手が良いです。あまり小さいと力が入らずビスを締めるのに手間取ります。
値段は高いですが、インパクトドライバーだけは手に入れたいアイテムです!
ドリル

各種ドリルも必要ですね。ビスを締めるときにヒビ割れしないように下穴を開けるのに必要です。
昔はドリルドライバーで穴を開けていましたが、今は六角のショートビットと記載してあるものであればインパクトドライバーでもドリルは使えます。
50~60mmくらいの厚みであればインパクトドライバーで穴あけしても、全く問題ありません。ただ100mmほどの材料に何か所も穴を開けるような場合は充電パックに負担がかかるため専用の工具を使うことをおすすめします。
また、ダボ穴専用のドリルもあります。深さ1cmほどの穴を開けられるので、その後にダボを埋めるとビスの頭が隠せて綺麗に仕上がります。


クランプ

クランプとは材料を固定する工具です。
ビスで材料を留める時に材料が動くと上手く締めることができません。クランプでしっかりと固定しておくと失敗せずにビスが留められます。
またボンドで接着する際のもクランプで締め付けて置く必要があるため、様々な場面で使うことになります。
水平器

水平器とはその名の通り水平を調べる工具です。
テーブルや椅子、棚の取り付け、下地の設置などありとあらゆる場面で使いますので、是非とも持っていたいアイテムです。
サイズも様々ですが、あまり小さいと精度が低くなってきますので、30cmくらいの物を選ぶと良いでしょう。
またiPhoneをお持ちの方はスマホが水平器になってくれるのでそちらを使っても良いですが、DIYを本格的に始めたい方は水平器の購入をおすすめします。
下地チェッカー

下地チェッカーとは細い針を壁に刺して、下地があるか調べる工具です。
壁に棚を取り付ける時などに便利です。針も細いので刺した跡も目立ちません。
持っていると非常に重宝しますのでおすすめです。
鋸ヤスリ

こちらは材料のエイジング加工をするために必須です。
エイジング加工とは使い古したようにダメージ加工することで、加工後に塗装をするととてもおしゃれに仕上がります。
エイジング加工をしない人は必要ありませんが、一度ダメージ感を味わうと癖になりますよ。
電動丸ノコ

大工が1人1台必ず持っている工具「電動丸ノコ」です。
圧倒的に材料のカットが簡単になります。一度、電動丸ノコを使うと手でカットするのが馬鹿らしくなります。
その分、危険な工具になりますのでマニュアルはしっかりと呼んで何度も練習してください。
サイズはあまり小さなものを選ぶとパワーが足りないので定番のサイズが良いでしょう。また有線と充電式がありますが1台目は絶対に有線の電動丸ノコを購入してください。
パワーと丈夫さが違います。1台購入すれば10年以上は使えると思いますので買う価値は十分にあります。
サンダー(電動やすり)

2つ目の電動工具は「サンダー」です。電動のヤスリ機ですね。
手で紙やすりをかけた物とは比べ物にならないほど綺麗に仕上がります。
ただ、ツーバイ材などの材料はある程度、綺麗に加工がされているので必須ではありません。手でヤスリをかけるのが嫌な人にはおすすめです!
上級者が揃えるべきおすすめ工具セットとは?
上級者が揃えるべき工具は実はDIYではあまり必要ありません。
しかし、部屋のリフォームやウッドデッキなどの大きなものを作り為には必ず必要になってくる工具ばかりです。
また、DIYの作品をより精度の高い物にするための工具もご紹介しますので、もう1レベル上のDIYに挑戦したい方は是非ご覧ください!
卓上丸ノコ

電動のこぎりの親分みたいな工具です。
直角や45度などを正確にカットできるので、沢山材料をカットするような作品には必須になります。
トリマー

材料の面加工に使う工具です。先端のビットを交換するだけで様々な種類の面取り加工ができます。
作品の完成度が一気に上がりますよ!
蚤(のみ)

材料に穴を開けることができる工具です。
実際には穴あけの他にいろんな場面で使える優秀な工具です。プロは砥石(といし)で研いでいるのですが、それは難しいので替え刃式のノミを買うと良いでしょう!
鉋(かんな)

材料を削る時に使う工具です。
床貼りや面取りなどで使うことが多い工具ですが、こちらも替え刃式のタイプを購入すると良いでしょう!
ジグソー

べニアなどの穴あけ加工などに使います。
湾曲にカットできるので、複雑な作品を作ることができます!
墨つぼ

直線を引くための工具です。
床のリフォームなどには必ず必要になる工具です。長い距離も一気に線が引けるのでとても便利なアイテムです!
タッカー

強力なホッチキスのような工具です。
柔らかい素材であれば接合にも使えますが、一般的には屋根や外壁下地の防水材の取り付けに使います!
補修用パテ

クロスや木材の隙間の補修をするアイテムです。
工具と言えないかもですが、DIYにはあると便利なアイテムです!
壁や天井、床などに開けてしまったビス穴などを埋めて補修できます。色も沢山あるので便利です。
パイプカッター

クローゼット内部のパイプなどの長さをカットできる工具です。
そこまで使用頻度は高くないですが、これが無いとパイプのカットができません!
丸のこガイド

巨大な三角定規のような工具です。
丸のこでべニアをカットする時に使うとまっすぐカットできます!
あさりのないノコギリ

あさりとはノコギリの刃が左右に広がっている構造の事です。
これがあると、埋め木のダボをカットする時に材料に傷がついてしまうので、上記のような「あさり」のないノコギリがあると便利です!
バール(大)

特大のバールです。小さなバールに比べてパワーが段違いです!
リフォームの解体時には必須のアイテムです。
釘締め

かなづちの頭が入らない釘を打ち込むのに必須のアイテムです。
リフォームでフロアーを貼る際にこれが無いと施工できません!
ノコギリ(両刃)

縦引きも付いているのこぎりです。リフォームをすると木材を縦に加工しなくてはいけない場面が起こるので、1本持っておくと便利でしょう!
【番外編】プロが使う工具
ここからはプロ仕様に工具です。
はっきり言ってDIYでは全く必要ありません(笑)
ここら辺を揃えておくと、知識さえあれば簡単な小屋くらいは作れてしまうような工具です。
実際プロの大工さんが住宅を建てる時に使っている工具ですので興味があればご覧ください!
エアコンプレッサー

何と言ってもプロの現場に必須のアイテムはエアコンプレッサーです!
空気を圧縮して動力を生み出す工具です。このエアコンプレッサーに色々な工具を取り付けると、物凄く簡単に作業が可能になります!
釘打ち機(エアコンプレッサー)

釘打ち機をエアコンプレッサーに取り付けると、一瞬で釘を打ち付けることができます!10cmくらいある釘でも一発で打ち付けることができる代物です。
専用の釘が必要ですが、沢山釘を打たなくてはいけないプロにとって必須のアイテムです。
ピンネイラー(エアコンプレッサー)

物凄く細い針のような釘を打ち付ける為の工具です。
仕上げ材などに使っても、ほとんど釘跡が目立たないのでとっても重宝します。
エアダスター(エアコンプレッサー)

エアコンプレッサーに上記のような工具を取り付けると強烈な空気砲が先端から発射されます!
工具の掃除に使うととっても便利です。
レーザー水平器

設置するだけで水平が赤い線で見えるようになる工具です。
リフォームの床貼りには必須の工具です!
ディスクグラインダー

金属をカットできる工具です。専用の刃を付ければ鉄筋でも鉄骨でもカットができます!
振動ドリル

振動を与えながら穴を開ける工具です。
非常に強力なのでコンクリートにも穴があけられます!基礎工事などには必須の工具です。
下地チェッカー

壁や天井、床の中に木下地や鉄骨下地があるか調べる工具です。
穴を開けずに調べられる工具ですの便利です!
レーザー距離計

ボタンを押すだけで距離が測れる工具です。
高い天井や長い距離も一瞬で測れるためリフォームなどに持っていると便利です!
相互性グッズ

同じバッテリーでいろんな工具が使える相互性工具も非常に便利です!
マキタさんを代表とするメーカーさん別に様々な商品を展開しているので、1つのメーカーさんに絞れば相互性工具を上手く使えます!
工具レンタルも活用してみよう!
電動工具はとても便利ですが正直お値段が高いのが難点です。
趣味でDIYをやっている人にとって、たまに使う工具に2~3万円なんて使えませんよね。
そんな人は工具のレンタルをしてみましょう!
ホームセンターでは電動工具の貸し出しを行っている店舗もあります。
買えば2~3万円する工具も2泊3日で数百円で借りられます!まずは購入する前にレンタルをしてみて、気に入ったら購入するという流れでも良いと思います。
特に上級者向け以上の工具はレンタルをしてみる事をおすすめします!
工具の収納もDIYで
工具が揃ってくると、それを綺麗に収納したくなるものです(笑)
壁一面を収納にしてみたり、細かな材料や工具を入れておく収納を自作することもDIYの楽しみです!
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まとめ
DIYの工具のなかにはどうしても必要な物と、あったら便利ぐらいの物の2種類があります。
作る物やどれだけ本格的にやるかで違ってきますが、DIYを楽しむためには工具の存在は非常に重要なことには変わりません。
いままで出来なかったことが工具を購入したことで出来るようになることもあります。
少しずつでいいので工具を揃えていって楽しいDIY生活を送ってください!