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【DIYで人気の塗料ワックス】ブライワックスとは何?家具や木材に塗る20の方法を徹底検証!

DIYで人気の塗料「ブライワックス」ってどんな塗料なんだろう?

DIYで自分で塗装をすると作品にも愛着が沸きより一層DIYが楽しくなります。100均で購入した小物を塗装するだけでとても可愛く仕上がります。

ブライワックスは安心して使える塗料ですし、色も豊富に揃っているのでDIYではおすすめの塗料です。

今回はブライワックスについて詳しく解説します。特に塗り方については沢山情報がある為、どの方法が良いか迷ってしまいます。

そこですべての方法を実際に試してみました!

「やってみなけりゃ分からない!」がモットーの私なので各材料で20パターンずつ実践しました(笑)

是非ご覧ください!

 

 

ブライワックスって?

 

 

 

 

 

 

 

ブライワックスとは蜜ロウなどの自然素材で作られたワックスです。

英国王室も使う由緒あるワックスで日本でもDIYはもちろん家具職人などのプロにも愛用されているワックスの1つです。

自然素材のためお子様がいる家でも安心して使用できます。

 

 

ブライワックスの特徴

 

 

 

 

 

ブライワックスの最も大きな特徴はその仕上がり感です。蜜ロウ入りのワックスなので、他のオイルフィニッシュと違い作品に圧倒的に艶感が現れます!

作ったばかりで何十年も使い込んだかのようなビンテージ感が手軽に表現できる優れた塗料の1つです。

また材料によって仕上がりの風合いが変わるのも特徴です!SPF材と杉材に同じ色のブライワックスを塗っても色が変わってくるので面白みがあります。

塗膜は付かないので基本的には屋内専用の塗料となります。使えば使うほど味わいがでてくる魅力的な塗料です。

 

 

使うメリット!DIYに最適の理由

最大にメリットはその塗りやすさです!基本的にはウエスで塗るのですが、スチールたわしを使えばより簡単に塗装が可能なので初心者でも綺麗に仕上げることが可能です。

デメリットとしてニオイがきついことが挙げられます。私個人的には好きなニオイなんが(笑)一般的に塗料のにおいが苦手な人は風通しの良い所で作業することをおすすめします。

また、オリジナルワックスの他に臭いの少ない「トルエンフリー」と言う商品もあります。カラーは少なくなりますがニオイが気になる方はこちらの使用をおすすめします!

 

 

ブライワックスのカラーサンプル

カラーも沢山あります。全部で15種類のカラーがあります!

アンティーク・ブラウン /アンティーク・マホガニー/アンティーク・パイン/クリア/ダーク・オーク/ハニー/ジャコビアン/ミディアム・ブラウン/オールド・パイン/ラスティック・パイン/スパニッシュ・マホガニー/チーク/チューダー・オーク/ウォルナット

 

 

アンティーク・ブラウン

薄いブラウンです。少しだけ色を付けたり重ね塗りするのに適しています。

 

アンティーク・マホガニー

少し赤みを帯びた色です。マカボニー家具のような色です!

 

アンティーク・パイン

黄色に近いブラウン色です。パイン家具のような色なのでメンテナンスに使えます!

 

 クリア

無色のワックスです。光沢を出したい時やメンテナンスに最も重宝します。

 

ダーク・オーク

濃い目の茶色です。しっかり色を付けたい時の重宝します!

 

ハニー

全種類の中で最も蜜ロウが含まれています。クリアより少しコクがある分、味を出すためのメンテナンスなどに最適です!

 

ジャコビアン

強いこげ茶です。使い込んだアンティーク家具のような色になるので人気のある色です!

 

ミディアム・ブラウン

アンティーク・ブラウンより少しだけ濃いブラウンの色です。素材の風合いも生かせるので重宝します。

 

オールド・パイン

アンティーク・パインより古びた感じの出る色です。流木風にもなる色です。

 

ラスティック・パイン

一般的にアメ色と表現されることが多い色です。最初に1缶としておすすめの色です!

 

スパニッシュ・マホガニー

アンティーク・マカボニーよりもさらに赤みがかった色です。アジアンテイストに合います。

 

チーク

赤みと茶色があり使いやすい色です。チーク家具が好きな人にはおすすめです!

 

チューダー・オーク

コーヒーのような深みのある茶色。古材っぽさを出したい時におすすめの1つです。

 

ウォルナット

使い古した感じが出る色です。古材好きな人におすすめの色です!

 

 

木材に塗る20の方法を徹底検証!

「ブライワックス 塗装 やり方」と検索すると沢山のやり方がヒットします。

いったいどれが正解なんだ!・・・・

じゃあ全て試してみよう(笑)と思い全てを実際にやって検証してみました。

今回はブライワックスのウォルナットを使って検証します!

 

【主な検証項目】

・何回塗るのか?

・ウエスかスチールたわしか?

・下地の研磨は必要か?

・塗装後にウエスで擦ったほうが良いのか?

・塗装後にブラシで擦ったほうが良いのか?

・下地にオイルステインを塗ったほうが良いのか?

以上の項目のもと下記の20パターンを検証します。

【ウエス塗り】

番号 下地研磨 塗る回数 塗装後ウエス拭き 塗装後ブラシ
なし 1回塗り なし なし
なし 2回塗り なし なし
#180 1回塗り なし なし
#180 2回塗り なし なし
#180 2回塗り あり なし
#180 2回塗り なし あり
#180 2回塗り あり あり

 

【スチールたわし塗り】

番号 下地研磨 塗る回数 塗装後ウエス拭き 塗装後ブラシ
なし 1回塗り なし なし
なし 2回塗り なし なし
#180 1回塗り なし なし
#180 2回塗り なし なし
#180 2回塗り あり なし
#180 2回塗り なし あり
#180 2回塗り あり あり

 

【下地ワトコオイル】

番号 下地研磨 塗る回数 塗装後ウエス拭き 塗装後ブラシ
#180 2回塗り なし なし
#180 2回塗り あり なし
#180 2回塗り なし あり
#180 2回塗り あり あり
#180 3回塗り あり なし
#180 3回塗り あり あり

 

 

SPF材

SPF材で検証してみました。SPF材とは2×4材に代表されるDIYで最も使われる木材です。全国のホームセンターで買うことができます。

 

塗装前のサンプルです!1×4材を12cm使ってサンプリングします。

下地研磨があるサンプルは#180で研磨済です!

 

 

1回目の塗装完了です。1~7番まではウエスで塗り、8~14番まではスチールたわしで塗りました。

圧倒的にスチールたわしの方が塗りやすかったです。ウエスで塗ったほうが濃くなっていますが、色付きが悪かったため何回も塗り込んだためかもしれません。

風合いはウエスで塗ったほうが良いですが、塗りやすさはスチールたわしですね!

15番以降はワトコオイルのダークウォルナットをウエスで塗りました。

 

 

 

 

2回目の塗装を終えて、仕上げ後のウエスとたわしのふき取りを終わらせました。

 

 

全ての工程を終えて乾燥させました。分かりやすいように並び替えました。

1~7がウエスで塗布、8~14がスチールたわしで塗布、5~20は下地にワトコオイルを使用しました。

それぞれの工程は縦軸で全く同じ工程で仕上げました。

 

 

 

【今回の検証で分かったこと】

・ウエスで塗る方がスチールたわしで塗るより濃く仕上がる

・スチールたわしの方が塗りやすいが色が付きにくい

・塗布後15分程度でウエスでふき取るとツルツルに仕上がる!

・たわしでふき取ると色が落ちてしまう。スチールたわしか専用のたわしが必要

・下地にワトコオイルを塗ると色が落ち着いて良い

スチールたわしで塗布すると塗りやすいですが、色が上手く乗らない印象を受けました。私的にはウエスで塗布するのが一番いいように感じます。

またたわしで塗布後に擦ると色が落ちてしまいました。たわしが硬すぎたのが原因です。スチールたわしでこすってみたら色落ちはしなかったので、もしやってみるならばスチールたわしか専用のたわしを使うと良いでしょう。今回の検証ではあまり必要性は感じませんでした。

一番効果がでたのが塗布して15分後くらいにウエスで擦る方法です。見違えるようにツルツルになります!写真でも光が反射してしまうほど。

下地にワトコオイルを塗ると色が落ち着くので個人的には好きな感じです。注意点は下地のワトコオイルが完全に乾いてからブライワックスを塗ること!乾いていないとブライワックスの光沢が出ませんので注意が必要です!できれば半日以上置いてからブライワックスを塗りましょう。

下地のワトコオイルとブライワックスの色の組み合わせで本当に沢山の色合いが再現できると思います。

検証をして私のおすすめは⑰の下地にワトコを塗ってからのブライワックス1回塗り、ウエスでふき取りですね。色合いと仕上がり感が一番好きでした。

しかし⑤のブライワックスを塗ってウエスでふき取る方法の方が光沢はでますし、作業も簡単です。

光沢重視の場合は⑤で色合い重視の場合は⑰がおすすめかと思います!

 

 

 

 

【SPF材おすすめ工程】

5番 塗布前#180で研磨→ブライワックス2回塗り→15分後にウエスで擦る

17番 塗布前#180で研磨→ワトコオイル→半日後ブライワックス→15分後ウエスで擦る