今回はトイレのタンク上部に吊戸棚を作ってみようと思います!
DIYでは突っ張り棒などを使って棚を作ることが良くありますが、扉が無いため中身が見えてしまう難点がありました。
そこで今回は扉も作成して中身が見えない本格的な吊戸棚の作成方法を解説します。
本格的と言っても初心者でも出来る簡単な方法を伝授しますので、興味のある方は是非ご覧ください!
今回も激安の2,453円で完成しました!
目次
【材料】2×4材で収納棚を簡単に作る
今回使う材料は12mmの厚みの杉板を使います。幅は12cmです。扉の仕上げ材になります。
ホームセンターでは野地板(のじいた)として販売しているかもしれません。野地板とは屋根材ですが安くて使いやすいので今回は扉の仕上げ材にします。
今回よく乾燥しないまま使ってしまったので出来上がり後3日で隙間が出来てしまいました。反省点です。しっかりと日陰で乾燥してから使いましょう!
あとは下地材として1×4材を使いました。1×3材でもいいのですが、ホームセンターなどでは1×3材より1×4材の方が大きいのに安いという逆転現象が起きているので今回は経費削減で1×4材を使います。
【材料をカット】トイレの簡単リフォーム
【1×4材】
・900mm×4本 底板
・600mm×1本 受け材
・450mm×4本 枠材・扉材
・300mm×1本 受け材
【1×2材】
・450mm×1本 扉材
【12mm×120mm杉材】
・450mm×8枚 扉材
【36mm×36mm杉材】
・450mm×1本 下地材
まずは材料をカットします。吊戸棚の高さは自由ですのでお好みの高さにカットしましょう!
棚の奥行きは底板で使う材料をカットしなくてよい寸法にすると楽です。今回は1×4材なので3枚分の奥行きにします!
動画でも解説していますので是非ご覧ください!!
【DIY超簡単!棚や扉の作り方】誰でも簡単に吊戸棚を作れる裏技!簡単な扉の作り方をご紹介!
【動画時間2分31秒】
【作り方】超簡単!棚や扉の作り方
下地を確認して計画する
まずは吊戸棚をどのように作るか計画しましょう。
受け材がビスで留められるか下地チェッカーで確認しながら壁に寸法を書き出していきましょう。
底板を縦に割く作業は大変なので、底板に使う材料の倍数で棚の奥行きを計画すると後々楽ができます!
下地を作る
位置が決まったら下地を作ります。下地と言っても下の写真のようにたった2本だけです。
赤線の所に下から底板を留めて吊戸棚の底板にします。
青線の所には扉の丁番を取り付けます。
私が工務店時代に数えきれないほどの住宅を作ってきましたが、この方法が一番簡単で丈夫に吊戸棚が作れる方法です!
ビスはしっかりと下地に利かせておきましょう!
反対側は窓があるので簡単にはいきません!
そこでまずは写真のように1本横に受け材を留めます。その後に、その受け材に下地を取り付けてみましょう!
こうすることで棚をしっかりと支えてくれます。
隙間が出来るので先に仕上げておきましょう。
コンパネ(12mm合板)が余っていたのでカットして先に塗装をして打ち付けておきます。
このように小さな材料をのこぎりでカットする場合は写真のようにクランプでしっかりと固定してカットしてください。塗装は扉材と同じくブライワックスで仕上げました。
建枠と受け材を反対側と同じように打ち付けてます。
これで吊戸棚の下地は完成です。
今回は窓開口があったので少し面倒ですが、普通は両方とも壁の場合がほとんどだと思います。
その場合は縦枠と受け材の2本を留めればいいだけなので簡単です!
底板を取り付ける
次は底板を取り付けます。
今回は1×4材を3枚使って吊戸棚の底板にします。まずは寸歩通りにカットしてブライワックスで仕上げておきます。
ワックスの前にしっかりと#180の紙やすりで研磨しています!
ワックスした底板を先ほど作った下地に下からビスで留めます!
1枚につき2箇所ビスで留めましょう。たったこれだけでもう棚が出来上がりました!!
【仕上げ】おしゃれな棚の作り方!
スライド丁番
では出来上がった戸棚に扉を取り付けていきましょう。
と、その前にあなたはスライド丁番をご存知でしょうか?
このスライド丁番は普通の丁番と違って、扉を取り付けた後に微調整ができる優れモノなんです!
この微調整ができないと扉の合わせ部分が上手く合いません。小さな扉の場合は普通の丁番でよいですが、今回のような大きさの扉の場合はスライド丁番を使いましょう!
スライド丁番によって下穴の大きさが違います。製品に書いてある大きさの下穴を開けましょう。なお下穴にはインパクトドライバーに取り付ける専用のドリルビットが必要です。
スライド丁番は700円くらいが相場ですがたまに300円くらいの製品があるので見つけた時はストックしておくと良いでしょう!今回は300円のスライド丁番を使います!
専用にビットで下穴を開けます。そこにスライド丁番を取り付けると写真のように簡単に扉が取付できます!
赤丸部分のネジを回すことで扉の傾きなどを変えられる為、取り付け後に微調整が可能となります。
扉の制作
扉の制作に入ります。高さを測り材料をカットします。今回は杉板を使いました。
なるべく杉板の幅をカットしたくないのですが、扉は左右対称でないと違和感があるため、しっかりと寸法を測って幅を合わせましょう!
1×4材と1×2材を使って写真のように扉を作りましょう。丁番の付くところは下穴を開けないといけないので1×4材を使います。
材料に余裕があれば丁番とは反対側にも1×4材を入れても良いでしょう。今回は経費削減で使いません(笑)
杉板をビスで留める時は事前に下穴を開けましょう。必ずと言っていいほどひび割れしてしまうからです。下穴を開けてもヒビが入る可能性があるのでビス留め時には注意が必要です!
各2箇所ずつビス止めをしましょう。
扉の取り付け
扉にスライド丁番を取り付けます。扉は事前に寸法を測っても実際に取り付けると必ずうまくいきません。
なので実際に付けてから扉を削って調節します。
実際に合わせた所、扉を開ける時に壁に擦れてしまうので写真のようにべニアを挟んで金具を取り付けました。
スライド丁番によって、ここら辺の使用は違うので事前に確認が必要です(事前に確認しましたが上手くいかず今回は失敗しちゃいました。。。。)
まぁ見えなくなるところなので気にしないで進みましょう!
扉を取り付けたら棚に対して直角かを調べます。さしがねを写真のように当てると分かります。
曲がって取り付けると違和感が出ますので必ず調節しましょう。調節は丁番のネジでできます。
もう1枚の扉と取り付けて、大きかったら削って調整しましょう。
この時に「かんな」があると便利です!DIYですとあまり使う機会がありませんが是非1台は持っておきたい工具です。最近は替え刃のかんなもあるので是非ご検討ください。
写真のように調整が済んだら、一度扉を外して扉の仕上げ工程に入ります。#180の紙やすりでしっかりと研磨してください。
研磨する前と研磨後ではこんなにも材料の質感が違ってきます!
このようにするには電動の研磨機が必要です。少し高いですがこれがあるとDIYの作品の精度が圧倒的に上がるので是非持っておきたい工具です!
研磨が終わったらブライワックスで仕上げます。2回に分けて塗り込み、最後に綺麗なウエスで何回も擦ると艶感が出ます!
ワックスが乾いたら扉を取り付けて完了です!
トイレの雰囲気が一気に変わりましたよ。
【チェックポイント】誰でも簡単に吊戸棚を作れる裏技!
今回のように板材を使って扉を作成すると、写真のように扉が捻じれて合わせ目が上手くいかないことがあります。
合板や既製品を使えばこのようにはならないのですが、無垢の材料を使うと捻じれます。
そこで金具を使って微調整をしましょう!
左の扉が内側に沿っているので、右側の扉の裏面に合わせて金具を取り付けます。右の扉に強引に合わせる方法です!
金具は何を使っても構いません。扉同士がまっすぐになればいいです。
そうすると、今度は左の扉の下側が浮いた状態になってしまいます。そこで金具を使って強引に締まるようにしてしまいます。
良くあるタイプはマグネット式ですが、今回は昔ながらの懐かしい金具を使います。個人的には古臭くて逆にかっこいいのではないかって思っています。値段も格安ですし。。
これで綺麗に扉が閉まるようになりました!
あなたも作成でこのような状態になったら是非金具を使って対処してください!
【完成品】板で作る簡単な扉!
【BEFORE】
【After】
【使った材料と費用】
【1×4材】
・900mm×4本 456円
・600mm×1本 76円
・450mm×4本 228円
・300mm×1本 38円
【1×2材】
・450mm×1本 82円
【12mm×120mm杉材】
・450mm×8枚 266円
【36mm×36mm杉材】
・450mm×1本 50円
【コンパネ12mm】 端材
合計金額 1,196円
【使った商品と費用】
・ブライワックス 1/10缶 346円
・スライド丁番 2組 596円
・紙やすり #180 1枚 80円
・ブラウンビス 22本 20円
・スマートビス 30本 30円
・微調整用金具 185円
合計金額 1,257円
【使った道具】
メジャー・さしがね・のこぎり・インパクトドライバー・電動サンダー
3mmドリル・下地チェッカー・ボアビット・ウエス・かんな・クランプ
【製作時間】
下地制作 30分
材料カット 20分
材料研磨 20分
塗装仕上げ 20分
扉制作(塗装込み) 50分
取り付け微調整 40分
所要時間 180分
今回の作業を含めたトイレのセルフリノベは進行中です!
詳しくは下記の記事で👇