HOW TO 基礎知識

DIYで使うビスについて。これさえあればDIYが全てできるビス2種を元大工が解説します!

ホームセンターに行くと、もの凄い種類のビスがあって迷いませんか?

最近のホームセンターはプロに向けて販売している傾向がある為か、商品がマニアックすぎます。

実はDIYで使うビスって、2種類あれば十分なんです。

今回はDIYをするために必要な2種類のビスとその特徴、種類について分かりやすく解説します!

 

 

ずばりDIYで使うビスはこれ!

ずばりDIYで使う2種類のビスはこちら

・コーススレッド

・スマートビス(スリムビス)

箱に上記の名前が書いてあるビスさえ用意していれば、大概の物は作れます!

ではそれぞれの特徴と種類についてお話しします。

 

コーススレッドの特徴

コーススレッドは高い保持力と作業効率を兼ね揃えた優秀なビスです。しかも種類も多く値段も安い最強のビスです。

材料を組み立てたいのであればコーススレッドを準備しておけば大丈夫です!

コーススレッドの種類

コーススレッドには下記のように沢山の種類がある為、どんな寸法の材料でも対応が利きます。

太さ 長さ
3.8× 25mm
3.8× 28mm
3.8× 32mm
3.8× 38mm
3.8× 41mm
3.8× 45mm
3.8× 51mm
4.2× 57mm
4.2× 65mm
4.2× 75mm
4.5× 90mm
4.5× 100mm
4.8× 120mm

太さは下穴を開ける時の参考になります。

例)3.8×45のビスの下穴は3mmくらいのビスが良い。

 

全ネジと半ネジの違い

写真のように半ネジと全ネジがあります。

右の半ネジに対して左の全ネジは全て溝が切ってあるのが特徴です。

全ネジタイプの最大の特徴はビスを締める時に、材料と材料に小さな隙間があると、どんなに締めても材料が密着しないことです。2つの材料に空いた空間は埋まりません。

事前にクランプで材料同士を密着させた状態でビスを締めないといけません。

一方、半ネジはそのような事が無く、使いやすいビスなのでDIYでは基本的に半ネジビスを使いましょう!短いビスは半ネジが無いため施工時に注意しましょう!

 

スマートビスの特徴

スマートビスの特徴はビス本体が細いことがまず挙げられます。

写真の通り右のコーススレッドより一回り細いビスになります。

また、コーススレッドと違い頭の部分にフレキというギザギザが付いています。このフレキによってビスの頭部分がより材料にめり込むようになっています

したがってスマートビスは硬い材料や合板、そして頭を潜らせたい時に使うと良いでしょう!

しかしコーススレッドより保持力が低いため、ボンドなどと併用するなどの工夫が必要です。

 

スマートビスの種類

スマートビスにも下記のように沢山の種類がある為、どんな寸法の材料でも対応が利きます。

太さ 長さ
3.3× 25mm
3.3× 30mm
3.3× 35mm
3.3× 40mm
3.3× 45mm
3.3× 50mm
3.7× 55mm
3.7× 60mm
3.7× 65mm
3.7× 75mm
3.9× 90mm

 

ビスの豆知識

ここで少しだけビスについての豆知識をお伝えします!

 

使用するビスの長さって?

ビスと留める側の材料に対して大体1.5倍~1.8倍の長さのビスを使用しましょう。

例えば18mmのワンバイ材をビスで留める時は30mmくらいのビスで留めるようにしましょう!

基本は薄い材料の方を厚い材料に留めるということも忘れないでください。

 

下穴ってあけたほうが良い?

画像のように材料木目方向のAの場所にビスを締める時は下穴を開けましょう。開ける太さは留めるビスより少し細めのドリルで開けると上手くいくでしょう!

下穴を大きくしすぎるとビスの意味が無くなってしまうので注意が必要です。

同じ端でもBの場所は絶対の割れませんので下穴は必要ありません。

 

電動ドライバーで抜いた時の注意点

ビスを間違って締めてしまい、それをインパクトドライバーなどで抜いた時は注意が必要です。

抜いたビスが想像以上に熱いからです。正直触れないくらい熱くなる時があるので十分注意しましょう!

 

たまに使うビスも紹介!

以上の2種類さえ準備しておけば殆どのDIYは出来ます。

ですが、それ以外を使ってはいけないわけではありません。

下記のような極小のビスや頭が特殊なビスは小物つくりには欠かせません。

またステンレス製のビスはお値段が高いですが、外部で使うビスとしてはサビないので最適です。

下記のように先がドリル形状になっているビスは鉄板や鉄骨なども貫通できるビスなので、木下地ではない所で威力を発揮します。

 

 

余ったビスはまとめて保管

以上でビスについての解説を終わりにします。

基本的にコーススレッドとスマートビスの2種類を準備しておけば十分です。

あとは用途に合わせて少しずつビスを買い増ししていけば良いでしょう!

日々生活をしていると様々な物にビスってついてきます。家具や雑貨、家電や玩具など

ありとあらゆるものにビスは付随しています。

写真のようにそれらを集めておけば、いつか使える時が来ますので、箱にしまっておくことをおすすめします。

1本の値段は高くありませんが、こうしてストックしておくと何かと便利ですよ!