HOW TO 基礎知識

【DIY】壁の棚の簡単な作り方から板の取り付けまで。2×4材や100均グッズでおしゃれに!

DIYとは心を豊かにしてくれるもの

自分の作った作品が部屋に置いてあるだけでとても嬉しくなります。

でも、「自分は不器用だから」「DIYの才能なんてない・・」などと思ってしまいDIYの楽しさを実感できない人が多いのも事実です。しかし

DIYは誰でも簡単にできる趣味であり、DIYに絶対のルールなんてありません!

自分で楽しければいいと思うんですよね。少しでもDIYの楽しさを知っていただくために、今回はDIYで使う100均グッズ、2×4材のことや、初心者でも出来る棚の作り方と取り付け方を詳しく解説していきます。

賃貸物件で壁に傷を付けたくない場合の方法も合わせてご紹介します!

少しでもDIYに興味のある方でしたら役に立つ情報ですので是非ご覧くださいね。

 

 

DIYで簡単な棚を作れる100均グッズとは?

DIYが爆発的に人気になった一番の要因は100円ショップだと思います。

100円でおしゃれな雑貨などが沢山販売しているのでDIY好きにはおもちゃ屋さんのような存在です。私も100均に行って気が付いたら何千円も買っていたなんて経験が何回もあります(笑)

今思うと100均で買った観葉植物を棚に置いたのがDIYにハマった原因だと思います。それから簡単な棚を自分で作ってみたりと発展していきました。

100均にはDIYで使う「板」や「DIYパーツ」「すのこ」「小物」「フック」「小箱」などなど数えきれないアイテムが置いてあります。

それぞれのアイテムを使って様々な作品を作ることができます!

 

100均グッズ 板材・角材

板そのものを販売しているので使い道は沢山あります。棚板として使ったり扉の下地としても使えます。

100均の板材はとても柔らかい材質が多いので加工もしやすく、ボンド付けのみで接着可能です。

 

100均グッズ アイアンバー

アイアンバーは収納や棚に重宝するアイテムです。

タオル掛けやトイレットペーパー入れ、収納棚などに使うと良いでしょう。

 

100均グッズ フレーム材

本来は写真や絵画用のフレームなんですが、DIYでは扉などに使うことが多いアイテムです。

フレームを上手く使う事ができるとDIYの可能性が広まってきますね!

 

 

100均グッズ すのこ材

すのこは本当に難にでも使える優秀なアイテムです!

棚の天板にも枠材にもなりますし、扉にも応用が利きます。自分の好みのカラーに塗装すると更におしゃれに仕上がります。

 

100均グッズ 木箱

大小さまざまな木箱もDIYでは使えるアイテムです。

そのまま壁面収納としても使えますし、引き出しとしても使えます。ステンシルで文字を塗装するとオリジナル性の高い作品になります。

 

 

100均グッズ ワイヤーネット

ワイアーネットは収納の小物かけなどに使うと便利でしょう!

壁面収納の背面材として使うこともあります。

 

 

100均グッズ まな板材

意外と使えるのがまな板です。板材と比べて厚い材料なので棚の枠などに使えて便利です。

丸みを帯びた商品も多いので作品が可愛く仕上がります!

 

 

100均グッズ その他

ビンや観葉植物、小物などもDIYの飾りとして必要不可欠なアイテムです!

出来た作品にちょっとした小物を置くだけで随分と印象が変わるので、非常に重要なアイテムです。

 

 

 

DIYの棚作成で使う2×4材とは何?

DIYで最も使い勝手が良い木材はSPFの「1×材」(ワンバイ材)や「2×材」(ツーバイ材)です。

理由は全国のホームセンターで販売していることと種類が豊富だということ、そして寸法が一律で決まっている為、材料として使いやすい点が挙げられます。

しかし、SPFって何?、ツーバイ材ってどんなサイズがあるの?など、詳しく分からない人が多いかと思いますので詳しく解説します

 

ツーバイ材ってどんな木材?

「2×材」(ツーバイ材)はもともと「2×4工法」(ツーバイフォー)に使用される木材の事を言います。

日本にある木造軸組工法とは違って壁(面材)で強度を出す工法の一種です。私が大工時代には全くと言っていいほど使わなかった材料ですが、DIYを始めてからは一番お世話になっている材料です。

2×4材と言うのは材料の寸法を表しています。2インチ(50.8mm)×4インチ(101.6mm)という意味だったのですが、材料の乾燥による収縮で1.5インチ(38mm)×3.5インチ(89mm)程度のサイズに規格化されてしまいました。

この2×4材を主軸に沢山の種類の寸法があります。

 

SPF材って何?

人によっては「2×材」をSPF材と呼ぶ人もいますがSPFとは材質の事を指します。

S=スプルース(エゾ松)

P=パイン(松類)

F=ファー(モミ類)

の3種類を総称したものです。

加工もしやすく、ある程度表面も削ってあり、面取りまでしてあるので、DIYにはうってつけの材料となります。

 

準備段階で寸法を知っておくメリット

何故、DIYで「2×材」をおすすめするかと言うと、寸法が規格化されているからです。

自宅で作るもののイメージを膨らませる時に、使用できる材料を知っているかいないかでは、作業効率が大きく違ってきます。

私なんかは材料を見て、作るものを決めてしまうことだってよくあります。この材料をここに使ってみよう!などの発想から作品ができる事ってよくある事です。

全て覚えなくてもいいですが、メインどころの寸法は覚えておいて損はありません。

 

 

規格寸法一覧

では、実際にどんな寸法の物があるか小さい物から順番に紹介していきますね!

図では材料を輪切りにした断面図で高さと幅を解説しています。

 

ワンバイ材のサイズ

●1×1~1×4材

まずは一番小さなワンバイ材からご紹介。

全般的に小物などで活躍する材料になります。私的にはどれもよく使う材料ですが、特に1×4材はすのこや椅子の座面など使い勝手のよい材料となります。

 

●1×6~1×10材

薄くて幅の広い材料となるのであまり使う場面はありません。ホームセンターにはあっても1×6材くらいまでしかない場合がほとんどです。

背面材や底板などに使えますが、薄くて幅がある為に反り(変形)が起きやすいので、合板などで代用することをおすすめします。

ツーバイ材のサイズ

●2×2~2×6材

ツーバイ材は代名詞となっているだけあって使用頻度も高い材料ですね。

材料の厚みも38mmあるので、下地材や骨組みに使用することをおすすめします。

例えば2×2材は椅子の脚に最適の材料ですね!

2×4材は万能選手であらゆる下地に使えます。一番のおすすめは賃貸物件などで壁にビスを止められない時によく使用するディアウォールで使うことです。

上下に突っ張る金具を取り付けて壁や天井に傷をつけずに壁下地が作れます。

全国どこのホームセンターに行っても必ず置いてあるDIYの定番商品です!

 

●2×8~2×12材

2×8以上の規格はある程度、規模が大きいホームセンターに行かないと置いていませんが、実は私はよく使っています。

横に使えばテーブルの天板となり、縦に使うとウッドデッキなどの骨組みに使えます。

DIY初心者の方には無縁の材料かもしれませんが、テーブル制作にはおすすめの材料です!

ただこちらの商品も反り(変形)が起きるので注意が必要です。

 

 

スリーバイ材のサイズ

●3×4と3×6材

スリーバイ材はほとんど使う機会がありませんが、規格がありますので一応紹介しておきますね。

当然、取り扱っているホームセンターもほとんどありません。

他の材料で十分に代用が利くために必要性が低い材料ですね。

 

 

フォーバイ材のサイズ

●4×4~4×8材

最後はフォーバイ材の材料です。

この辺りになると小屋やウッドデッキなどの本格DIYでしか使う機会はないでしょう。

中でも4×4材は柱の材料として使う機会があるかもしれませんが、このような材料を使うためには電動工具が必須となってきます。

手で切るには骨のいる材料ですよ!

 

 

長さの表記方法

長さも種類があります。フィートで表記してありますので下記を参考に計画を立ててください。

3フィート 約910mm

6フィート 約1820mm

8フィート 約2400mm

10フィート 約3000mm

12フィート 約3650mm

断面と合わせると種類が沢山になるのですべての商品を在庫しているホームセンターは少ないでしょう。

車や手で運ぶことを考えてなるべく短い、最適のサイズを選びましょう。

どうしても長い材料がいる場合は、店舗によってトラックの貸し出しサービスを行っているのでそちらを利用してみてください!

 

 

図解!初心者でも出来る棚の作り方

では下記のような最も簡単な棚の作り方を詳しく解説していきます。

今回はエイジング加工と塗装の工程もありますので合わせてご覧ください!

材料をカット

【1×4材】 

300mm×1本(1) 天板

【1×2材】 

300mm×1本(2) 天板受け

今回は2本だけなので是非のこぎりに挑戦してみましょう!最初に軽く押して材料に傷を付けるとカットしやすいでしょう。

 

 

組み立て手順

①(1)天板にダボドリルで穴を開けます。

これは埋木をしてビス頭を見えなくするためです。両端から5cm程度の所に印をしましょう。

 

もし材料にヒビが入るようだったら下穴を開けておきましょう!

また、ダボドリルは端から1cm位の所を中心にして開けましょう。あまり端すぎると埋木の際に材料が割れてしまいます。

 

 

② 材料(1)を下記のように材料(2)にビスで取り付けます。

今回は32mmのコーススレッドを使いました。

ビスを締める時に下記のように反対側にも同じ幅の材料を挟んでおくとビスを簡単に締める事ができます!

これをやらないと材料が斜めになって施工しにくいです。

 

 

③ビスを締めた後にダボ穴に木工ボンドを付けます。

 

④埋木を打ち込みます。今回は10mmのダボドリルを使ったので10mmの丸棒を打ち込みました!

 

⑤埋木をカットしたら紙やすりをかけます

通常の鋸ですと材料に傷がつきやすいので、慣れるまでは「あさり」のない鋸を使うと良いです。ホームセンターに行けば購入できます。

 

⑥これで組み立ては完成です!

 

 

エイジング加工

棚自体の制作はとっても簡単ですので、今回はエイジング加工もしてみます。

エイジング加工とは使い古したように加工する方法で作品がとてもおしゃれに仕上げりますので是非チャレンジしてください!

 

①粗めの紙やすりで角を削ります。#60くらいが良いでしょう!

好みに合わせて角を取ってください。

裏側も削って丸みを持たせると良いでしょう。

 

②同じ#60の紙やすりで下記のように材料に対して直角に削ると作品に味が出ます。

 

③鋸の先端で下記のように引っかき傷を付けることも作品に味を持たせます。

 

④ビスで下記のように材料の端に傷を付けることも方法の一つです!

上記のように材料の白い所(木目の間)を削るようにするとエイジング加工の精度が上がります。

何故なら、木は白い所の方が柔らかいので経年劣化が早く起きます。ですので白い所から削れていくので嘘っぽくなりません。

 

⑤最後に#180の紙やすりで全体的の磨けば完了です!

削り具合はあなたの好みに合わせてください。角が取れていい感じになりました!

 

 

 

仕上げ工程

エイジング加工をした場合は必ず塗装で仕上げてください。

オイルステインで塗装するとエイジング加工が際立ってくれます!

 

①ウエスで全体的にオイルステインを塗ります。

 

②全体的に塗ったら10分ほど乾かして2度塗りをします。

 

鋸で引っかいた所やビスで削ったところの色が濃くなっているのが分かると思います。

傷を付けた部分にオイルステインを塗ると濃くなることを覚えておくと、エイジング加工時に役に立ちます!

埋木もアクセントになっていい感じです!!

これで完成です!

 

 

 

簡単!DIYで壁に棚板を取り付ける方法!

それでは作成した棚を壁に取り付けてみましょう!

実際に取り付けるとなると殆どの場合、木下地や鉄骨下地がないためビスが利きません。そこで下地が無い場所でも取り付けられる方法を解説します!

 

専用の下地を使う

耐火ボードにはビスが利かない為、ビスが利くように専用の下地を先に耐火ボードに埋めておきます。

色々な種類があるのですが、大きく分けて下記のような「材料に下穴を開けてから打ち込むタイプ」と「下穴がいらない直に埋めるタイプ」の2種類があります。

左が「下穴あり」タイプで右が「下穴なし」タイプとなります!

私のお勧めは下穴なしタイプです。その方が簡単に設置出来る為おすすめします。

 

棚の取付方法

下穴なしタイプの専用下地を使います。

先端がビス上になっているので下穴がいらない構造になっています。少々値段が下穴ありと比べて高いですが使いやすくて便利です!

 

使い方は簡単です!写真のようにビスを締めたい箇所に事前に専用下地を締めておくだけです。

ただ、耐火ボードの下に木下地や鉄骨下地がある場合は、この専用下地が入っていきませんので注意してください。その場合は直にビスを締めればOKです。

 

この穴にビスを締めれば下地が無い所でもビスが使えます!

インパクトドライバーが無くても手で十分出来るので、簡単に施工ができます。DIYをするならば持っておきたいアイテムです!

 

 

実際に棚を設置してみましょう!

では実際に専用下地を使って棚を取り付けてみましょう!

写真のように棚を取り付けてみようと思います。

 

ここでポイントなんですが、出来るだけ1箇所は木下地or軽量鉄骨下地にビスを利かせた方が良いです。圧倒的に丈夫になります。

写真のように片方は木下地がある場合はなるべく、そこに取り付けましょう。どうしても場所が気に入らなければ仕方ないので、どちらにも専用下地を取り付けましょう。

左側は直にビス止めをして、右側を専用下地で留めましょう!

下地の位置は壁を叩いて音がドンドンと低い音が鳴るところです。下地が無い場合はコンコンと高い音が鳴ります。

慣れるまでわまらない人がほとんどでしょうから、下地チェッカーを使って下地を探すことをおすすめします。

中から細い針がでるので、手ごたえで下地があるかないかが分かる便利グッズです!

 

次に取り付けたい棚にドリルで下穴を開けておきましょう!これをしていないと絶対に上手く来ません。

穴を開ける際はテーブルまで穴を開けないように写真のようにあて木をしておきましょう。DIYあるあるでよくテーブルまで穴開けることがあります(笑)

 

下穴に写真の所までビスを締めておきましょう。裏側からほんの少しだけ頭を出している状態です。

 

ビスを留める順番は下地が無い方から留めましょう。理由は専用下地とビスはピッタリと合わせないといけないので、2番目にすると上手く合わなくなる為です!

下地がある所はある程度留める位置に余裕があるので必ず最初は下地が無い箇所から留めてください!

 

いよいよ棚を取り付けます!先ほどのちょっとだけ出しておいたビスの頭と専用下地の穴を写真のように合わせましょう!

こうすることでしっかりと留めることができます。

 

もう一か所もビスで締めます。この時に棚が水平かしっかりチェックしましょう!

水平器があれば一番良ですが無ければ床からの高さで測っても良いでしょう。

 

これで取り付け完了です!

今回は分かりやすいようにコーススレッドを使いましたが、見える化粧ビスなので頭の部分がおしゃれなビスなどを使うと良いでしょう!

 

 

 

扉も簡単に作れる!

扉も簡単に作ることができます。

一番簡単な方法は100均のフレームやすのこを使う場合です。そのまま使えるので非常に簡単で。ただ商品のサイズによって扉サイズが決まってしまうので、作品を合わせないといけません。

完全にオーダーで作りたい場合は、板材や1×材(ワンバイ)を使って製作してみましょう!

丁番と取手、マグネットなども必要になるでしょう!

 

 

賃貸でも棚が付けられるディアウォールとは?

お住いの場所が賃貸の場合、壁にビスなどの穴を開ける事ができないと思います。

そんな時は「ディアウォール」という方法を使いましょう!

2×4材や1×4材に合った専用の金具が販売されています。この専用金具は材料を突っ張って抑えるための金具です。

写真のように棚として使ったり、壁の下地として使うことができます!

 

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

「自分は不器用だから」「DIYの才能なんてない・・」などと思っていたあなたでも、始められそうではありませんか?

 

DIYは誰でも簡単にできる趣味であり、DIYに絶対のルールなんてありません!

100均で小物を買ってきて部屋に置くだけでもDIYの始まりだと思います。

 

DIYとは心を豊かにしてくれるもの

是非あなたもDIYの楽しさを知ってください。